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2025.04.10
ピラティスと筋トレの違いは?目的別の効果と選び方

ピラティスと筋トレは、どちらも体を鍛える運動ですが、目的やアプローチが異なります。見た目が似ていても、根本的に目指している効果や使う筋肉に違いがあります。

ピラティスは、体幹(インナーマッスル)を整えることを中心にしたエクササイズです。姿勢改善や柔軟性向上、ケガ予防など、体のバランスを整える効果が期待できます。動作はゆっくりで、呼吸と連動しながら筋肉を意識して動かすのが特徴です。

一方で筋トレは、主に筋肉量の増加や筋力アップを目的に行われます。高負荷のトレーニングでアウターマッスル(表層の筋肉)を鍛えることで、体を大きく強くすることができます。

ダイエット目的ならどちらが効果的?

「痩せたい」「体を引き締めたい」と考える人にとって、ピラティスと筋トレのどちらが合っているかは、目標と体の状態によって変わります。

ピラティスは、体の深層部にある筋肉を使うため、見た目のバランスを整えやすく、自然とスッキリした体型に近づけます。体幹を鍛えることで、姿勢が良くなり、お腹周りや背中が引き締まるといった「細く見える」効果もあります。

筋トレは、筋肉をつけて基礎代謝を上げるのに向いています。筋肉量が増えると、安静時の消費カロリーも上がり、「太りにくい体」を目指すには効果的です。ただし、負荷のかけ方によっては、筋肉が太く見えることもあるため、目的に応じたメニュー設定が必要です。

どちらもダイエットに効果がありますが、「引き締まったシルエット」を目指すならピラティス、「代謝を高めたい」なら筋トレが合っています。

体の不調改善や姿勢矯正にはどっちが合う?

肩こりや腰痛、猫背といった日常的な体の不調に悩んでいる場合、選ぶべきはピラティスです。

ピラティスは、本来あるべき体の動きを取り戻すことを目的としており、関節や骨格の位置を整えるためにインナーマッスルを活性化させます。たとえば、骨盤のゆがみや背骨の不安定さにアプローチしながら、動作のクセや悪い姿勢を徐々に修正していきます。こうしたアプローチにより、肩や腰にかかる負担を減らし、慢性的な不調の予防・改善につながります。運動が苦手な人や、リハビリ的に体を整えたい人にとっても、ピラティスは非常に効果的です。

一方で筋トレは、筋肉を鍛えるという点では同じですが、フォームややり方を誤ると逆に不調の原因になることも。重たい器具を扱う場合、正しい知識がないと体を痛めるリスクがあるため注意が必要です。不調の改善や姿勢を整えたい場合は、まずはピラティスで体の土台を作ることをおすすめします。その上で筋トレを加えると、より安定した強い体が目指せます。

組み合わせると最強?ピラティス×筋トレの活用法

実は、ピラティスと筋トレは対立するものではなく、目的に応じて併用することで相乗効果が得られる組み合わせです。

例えば、筋トレで筋肉をしっかり鍛えることで、基礎代謝が上がり、より多くのエネルギーを消費できるようになります。一方、ピラティスを取り入れることで、筋肉の使い方を正しく理解し、ケガのリスクを減らすことができます。また、筋トレを行うことで体が硬くなりがちな人も、ピラティスを取り入れることで柔軟性が保たれ、バランスの取れたボディメイクが可能になります。体のバランスが良くなると、筋トレのパフォーマンス自体も向上しやすくなるため、両方をバランスよく行うことは大きなメリットです。

運動の初心者であれば、まずはピラティスで基礎を整え、筋トレを徐々に加えていくという流れが無理のない始め方といえるでしょう。

【まとめ】目的に合った選択で、効率よく体を整えよう

【まとめ】目的に合った選択で、効率よく体を整えよう

ピラティスと筋トレは、それぞれ異なるアプローチで体に働きかけます。どちらが優れているかではなく、「何を目的にしているか」によって選ぶことが大切です。姿勢の改善や体の不調を整えたい場合は、ピラティスが適しています。ダイエットや筋力アップを重視するなら、筋トレが効果的です。そして、両方の特性を理解し、バランスよく取り入れることで、理想的な体づくりが実現しやすくなります。

自分の体と向き合いながら、無理なく続けられるスタイルを見つけていきましょう。継続が最大のカギです。